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Synology DS1819+でデータスクラブを有効にする

Synology DiskStation(DS1819+)でデータスクラブを有効にしてシステムの信頼性を保つ方法の紹介です。データスクラブの詳細についてはSynologyのデータスクラブに関するヘルプもご参照ください。

データスクラブとは

詳細はヘルプページに記載されていますが、簡単に言うとストレージに異常が無いか点検する機能です。データスクラブを定期的に行うようにスケジュールすれば、ディスクの異常を復旧可能な早期段階で発見できる可能性が高くなるので、ぜひ設定しておきたい内容です。

Synologyのデータスクラブは2種類存在しており、対応しているデータスクラブが連続で実行されます。(2種類のデータスクラブに対応していれば、2種類のデータスクラブが実行される)

  • ファイルシステムスクラブ
    ファイルシステムにBtrfsを使ってチェックサムが有効な場合に利用できるデータスクラブです。チェックサムを使ってデータが書き換わっていないか確認できます。
  • RAIDスクラブ
    RAID5やRAID6などの構成で利用できるデータスクラブです。
    書き込まれたデータが正しく読めるかどうかをチェックする処理で、ベリファイ、パトロールリードなどとも呼ばれることがあります。

データスクラブ(RAIDスクラブ)が重要な理由

RAID5やRAID6を利用すれば、保存しているデータの他にパリティ情報が保持されるため、RAID5の場合は1台、RAID6の場合は2台のディスクが壊れても元のデータが復元できます。

ここでは分かりやすく、3台のHDD(Disk1、Disk2、Disk3)でRAID5を構築している場合を例に説明しますが、この状態でDisk3が壊れたとしても、残りのDIsk1とDisk2から元のデータを復元できます。…そう、理論的には復元できることになっているのですが、実際は、この復元でエラーになる可能性が意外と高かったりします。

具体的には、Disk3意外に、実はDisk1(もしくはDisk2)のデータも壊れて読み込めない状態になっていた…というケースが多いのです。こうなると、2台のディスク情報が読めない状態になってしまい、データは永久に復旧できません。

これはHDDの仕組みとして仕方ないのですが、HDDの一部が壊れたとしても、壊れた場所を読み書きするまでは異常があるかどうかを検知できません。読み書きしようとして失敗して初めて、そこに異常がある…ということに気づけるのです。

そのため、保存しておいたファイルにアクセスしていない場合、その領域が壊れていたとしても全く気づけないのです。そのため、使っているHDDの1台が故障した時には、既に他のディスクも壊れていた…というケースが多く発生するのです。

そこで登場するのが、データスクラブ(RAIDスクラブ)です。
RAIDスクラブは定期的に保存されているデータ領域が正しく読み込めるかチェックを行うので、知らないうちに壊れていた…というリスクを小さくできます。

Synology DS1819+のデータスクラブ設定

Synology DS1819+の場合(おそらく他のDiskStationシリーズでも)以下の手順でデータスクラブを定期的に実行できるようにスケジュールできます。(DSM 6.1以上を使っていれば自動でデータスクラブがスケジュールされる?)

ストレージマネージャを開いてストレージプールを選択し、データスクラブタブを選択します。

ストレージマネージャ> ストレージプール> データスクラブ を選択

スケジュールの設定は予約の設定ボタンから行います。

タイムセッションタブで、「Data Scrubbingスケジュールの有効化」にチェックを入れるとデータスクラブが有効になります。

データスクラブを行うタイミング(周波数)と、開始する基準日を選択できます。通常は3ヶ月サイクル程度で良いと思いますが、毎月単位のチェックも可能です。

データスクラブを実行している間はDiskStationのパフォーマンスが悪くなるので、ディスクを使っていない夜中などの時間帯にのみデータスクラブを実行したい場合は「スケジュールした時間に実行」を選択して、データスクラブを行う時間帯の指定が可能です。

タイムセッションタブ

「ターゲットの選択」タブで、どのストレージプールに対してデータスクラブを行うか選択できます。通常は、選択可能なストレージプール全てを選択しておけばOKです。

ターゲットの選択

設定が完了すると、データスクラブのページで次回の実行予定日を確認できます。
実行予定日にDiskStationiの電源を入れていれば、自動でデータスクラブが行われます。

データスクラブ途中でDiskStatioinの電源を切った場合など、データスクラブが途中でキャンセルされます。(次の実行タイミングが来るまで実行されない)

その場合は、データスクラブタブの「操作」から、手動でデータスクラブを行うことも可能です。