Hardware

Synology DS1819+でRAIDレベルを変更する

Synology DiskStation(DS1819+)のRAID1ボリュームを、RAID6に拡張する方法です。
RAID1で運用していたボリュームの容量を拡張したい場合など、RAIDレベルをRAID6に変更すれば、信頼性を保ったまま容量を拡張できます。

RAIDレベル変更の流れ

RAIDレベルの変更は次の流れで行います。

Synologyのヘルプページに詳細が記載されていますが、RAIDレベルの変更にはいくつかの制約があります。今回はRAID1→RAID6への変換を行いたいのですが、Synology DS1819+が対応している変換は、RAID1→RAID5、RAID5→RAID6…となっているため、RAID1→RAID5→RAID6というステップで変換を行います。

RAID1→RAID6への変換フロー

RAID1→RAID10などの変更はサポートされていません。RAID10を使いたい場合は、ディスクを初期化してストレージプールを再作成する必要があります。

ディスクの信頼性としては、RAID5<RAID10<RAID6という形になります。ディスク効率で見るとRAID5が優れていますが、RAID5は信頼性が大きく下がってしまうので、4台以上のディスクを使う場合はRAID6の使用をお勧めします。(もしくはSHR2)

DS1819+のRAIDレベル変更

実際にSynology DS1819+でRAID1→RAID6に変換する手順です。

新しいHDD(新規に2台)の追加

今回はRAID1(HDD 2台)からRAID6(HDD 4台)に変更するため、Synology DS1819+に新しいHDDを2台挿入します。新しいディスクを挿入すると、HDD/SDDの一覧に追加したHDDが非初期化というステータスで追加されます。(今回はドライブ3、4に挿入)

RAID1→RAID5への変換(Step1)

ストレージプールを選択して、RAID構成を変更したいストレージプールを選択します。今回は、「ストレージプール1」を選択しています。

このとき、選択したストレージプールのステータスは「正常」である必要があります。もし、ディスクに異常が検知されているような状態だと、RAIDレベルの変更はできません。

対象のストレージプールを選択した状態で、「操作」から「RAIDタイプの変更」を選択します。

RAIDタイプの選択で「RAID5」を指定して「次へ」ボタンをクリックします。

RAID5用に追加するディスクの選択画面が表示されるので「ディスクを1台だけ選択」して「次へ」ボタンをクリックします。
デフォルトでは未使用ディスク全てが選択されていますが、ここで複数台選択すると全てがRAID5構成になってしまう(信頼性が大きく下がってしまう)ので、必ず1台だけを選択します。

警告ダイアログで「OK」ボタンを押して作業を続けます。

確認画面で「適用」ボタンをクリックして、RAIDレベルの変更を実行します。

自動でRAID1→RAID5への変換が開始されます。
変換が完了するまではディスク容量は増えませんが、変換中であっても、これまで通りストレージへのアクセスは可能です。

RAIDレベルの変更には長い時間がかかります。私の場合は12TBのHDDで変換を行いましたが、変換が完了するまで約80時間(3日と少し)かかりました。なお、データが存在する部分は変換速度が遅く(72分で1%進むくらい)、ディスクの空き容量部分では高速(12分で1%進むくらい)に変換処理が行えるようです。

RAID5への変換が完了すると、ディスク容量も増えています。

RAID5→RAID6への変換(Step2)

最終的にはRAID6に変更したいため、同じ手順でRAID5→RAID6への変換を行います。

ストレージプールの「操作」から「RAIDタイプの変換」を選択します。

RAIDタイプで「RAID 6」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。

RAID6で使用するディスクを選択して「次へ」ボタンをクリックします。

警告ダイアログで「OK」ボタンをクリックして作業を進めます。

確認画面で「適用」ボタンをクリックしてRAID構成の変更を開始します。

RAID5の時と同様に、RAID5→RAID6への変換作業が開始されます。

この処理は、RAID1→RAID5の時よりも更に時間がかかります。空き容量部分の変換はスピードアップすると思われますが、データが存在する領域の変換は、0.01%進むのに90秒くらいかかります。およそ、RAID1→RAID5変換の2倍程度の時間がかかっているため、完了までには160時間(約1週間くらい)かかるかもしれません。

変換が完了すれば、ストレージプールのRAID6化が完了です。

パフォーマンスに関する設定

RAIDレベルの変更には大量のディスクアクセスが必要になるため、デフォルトでは普段のディスクアクセスに影響を与えないような設定になっています。(RAIDレベル変更の優先度を下げてある)

複数人で利用している場合はデフォルト設定をおすすめしますが、RAIDレベルの変更を優先的に行いたい場合は、「ストレージプール」の「設定」タブから、RAID再構築の優先度を変更可能です。